処遇改善の区分⁠3とは?副主任・リーダーの条件と人数枠

この記事の答え

  • 区分3は、処遇改善等加算の3つの区分のうち、役職と研修に応じて上乗せする部分です(以前の加算Ⅱ)。副主任保育士・専門リーダーなど(区分3-①)は1人月4万円まで、職務分野別リーダーなど(区分3-②)は原則月5千円です。
  • 対象になるには、園から役職の発令を受け、①はおおむね7年以上、②はおおむね3年以上の経験(年数は目安。FAQ No.34)と、決められた研修の修了(年度内に修了見込みの人も含む)が必要です。
  • 園ごとの人数枠は、基礎職員数の3分の1(①)と5分の1(②)。定員80人の園なら①4人分・②2人分が目安です。
  • 区分3は基本給か、毎月決まって払う手当で払います。

対象になる条件と、もらえる額

区分3-①区分3-②
役職副主任保育士・専門リーダーなど職務分野別リーダーなど
経験おおむね7年以上おおむね3年以上
担当—「乳児保育」「幼児教育」「障害児保育」「食育・アレルギー」「保健衛生・安全対策」「保護者支援・子育て支援」のいずれかを担当
研修修了が必要(年度内の修了見込みも可)修了が必要(年度内の修了見込みも可)
1人の額月4万円を超えない原則月5千円(副主任などの最低額を上回らない範囲で、月5千円以上4万円未満も可)
払い方基本給か、決まって毎月払う手当(役職手当・職務手当など)

通知 第2の3・第5の2。役職の名前は園によって違います。2025年度に旧加算Ⅱから区分3になった経緯は処遇改善の2026年度の変更点と旧加算Ⅰ〜Ⅲの対応にまとめています。

園ごとの人数枠は、定員と子どもの年齢で決まる

区分3の加算は、人数Aと人数Bの分だけ園に入ります。人数A=基礎職員数×1/3、人数B=基礎職員数×1/5(1人未満は四捨五入、0なら1)。研修を修了した人がそれより少なければ、修了者の数になります(通知 第4の3)。

基礎職員数は、通知の別表で数える職員数(4・5歳児÷30+3歳児÷20+1・2歳児÷6+0歳児÷3。合計は整数に四捨五入)に、定員の規模ごとの数(20人1.5/21〜40人1.9/41〜90人2.5/91〜150人2.3/151人以上3.3)、保育標準時間の子どもがいれば1.4、園が受けている加算の数(主任保育士専任加算1・事務職員雇上費加算0.3・休日保育加算0.5・栄養管理加算(A:配置)0.6など)を足し、1人未満を四捨五入したものです(通知 別表)。3歳児・4歳以上児の配置改善加算をとっている園は、3歳児÷15・4歳以上児÷25で数えます(この表と計算では入れていません)。

定員ごとの人数枠と区分3の月額(目安)
定員基礎
職員数
人数A
(①)
人数B
(②)
区分3
(月額)
20人5人2人1人104,250円
30人7人2人1人104,250円
45人9人3人2人159,440円
60人10人3人2人159,440円
80人12人4人2人208,500円
100人14人5人3人263,690円
120人16人5人3人263,690円
150人19人6人4人318,880円
180人23人8人5人423,130円

定員20人と30人の園がどちらも人数A 2人・人数B 1人になるのは、基礎職員数(5人と7人)を3や5で割って四捨五入した結果が同じになるためです。定員80人の園が主任保育士専任加算(+1)をとっていると、基礎職員数が12人から13人になり、人数Bが2人から3人に増えます(事務職員雇上費加算の+0.3だけでは12人のまま)。

子どもの年齢構成は、全国の私立保育所の実際の割合で定員を割り振った仮の数。保育標準時間の子どもがいる(+1.4)として計算し、主任保育士専任加算などの加算は入れていません。加算をとっている園は枠が増えることがあります。区分3の月額は単価(人数A 1人 49,060円・人数B 1人 6,130円)×人数です。

単価の49,060円と、本人の4万円の差

令和8年度の保育所の単価は、区分3-①が人数A 1人あたり月 49,060円、区分3-②が人数B 1人あたり月 6,130円です(地域区分によらず同じ)。本人への改善額の目安(4万円・5千円)より多いのは、園が負担する社会保険料などの分が含まれていると考えられるためです。

また、人数枠は「その人数分の加算が園に入る」という意味です。実際に誰にいくら配るかは、条件の範囲で園が決めます。

自分の園の区分3の枠を計算する

5つの質問で、毎月の給料に入っているはずの額が出ます。入れた数字は送信されません。

よくある疑問

副主任になれば、必ず月4万円もらえますか?

4万円は「超えない額」の上限で、必ずもらえる額ではありません。園が区分3をとっているか、研修を修了しているか、園がどう配分するかで変わります。

主任保育士にも区分3は払われますか?

区分3-①の対象は副主任保育士・専門リーダーなどですが、副主任の賃金が改善によって主任保育士などの管理職を上回るときなど、賃金のバランスから必要な場合は、園長以外の管理職にも区分3-①で賃金改善ができます(通知 第2の3(2))。また、副主任などの研修を修了した園長・主任保育士は、区分3の要件の「研修修了者」に数えられます(通知 第2の3(1))。

区分3は賞与でまとめて払われますか?

区分3は、基本給か毎月決まって払う手当で払うことになっています(通知 第5の2)。明細の役職手当・職務手当などを確かめてください(処遇改善手当が明細のどこに出るか)。

この記事の計算の前提

区分3の単価:こども家庭庁「令和8年度 公定価格単価表(保育所)」㉔。人数A・Bと基礎職員数:処遇改善等加算の通知(令和8年4月8日改正)第4の3・別表。配置基準の職員数は各項を小数点第2位以下切り捨て、合計を小数点第1位で四捨五入。基礎職員数・人数A・人数Bは1人未満を四捨五入(0.5は切り上げ)。

出典(3件)と確認日